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CLAUDE.mdとSkillの使い方|毎回同じ説明をやめる設定術【2026】

クイックサマリー: CLAUDE.mdは「プロジェクトで常に守ってほしいルール」を、Skill(SKILL.md)は「よくやる作業の手順」をClaude Codeに記憶させる仕組みです。対応CLIはAnthropicのClaude Code(ターミナル版・VS Code拡張版とも)で、追加インストール不要・ファイルを置くだけで有効化できます。本記事はZennで公開されている実践ガイド「毎回同じ説明をやめる——CLAUDE.mdとSkillでClaude Codeを『自分仕様』に育てる」を基に、設定手順と実開発フローへの組み込み方を整理します。

Claude Codeを開くたびに「このプロジェクトはNext.jsで、コードはシンプルに、日本語で答えて……」と同じ前置きを繰り返して消耗していませんか。セッションを閉じると会話内容が失われるため、翌日また自己紹介からやり直しになる——これはClaude Codeユーザーに共通する課題です。この課題は、CLAUDE.mdとSkillという2つのファイルを用意するだけで大きく改善できます。

この記事でわかること:

  • CLAUDE.mdとSkillの役割の違いと使い分けの基準
  • それぞれの配置場所と具体的な書き方(設定手順)
  • 実際の開発タスク(レビュー・定型作業)への組み込み方
  • Cursorの.cursorrulesなど類似の仕組みとの比較

なお、参照元のZenn記事は無料で読める公開記事です(全8章をまとめた書籍版は500円・2026年7月時点)。CLAUDE.md・Skill自体はClaude Codeの標準機能であり、追加費用はかかりません。

CLAUDE.mdとSkillとは——「毎回同じ説明」をなくす2つの仕組み

元記事(Zenn)では、この2つを「社内ルールブック」と「レシピカード」に例えています。CLAUDE.mdはプロジェクトのフォルダに置くMarkdownファイルで、Claude Codeが作業開始時に毎回読み込みます。つまりここに書いた内容は「毎回説明しなくても、最初から知っている前提」になります。

一方のSkillは「よくやる作業の手順」を1ファイルにまとめたものです。元記事では「同じような頼みごとを2〜3回コピペしたらSkillの作りどき」という判断基準が示されています。たとえば営業メールの作成をSkill化しておけば、「営業メールを書いて。相手は〇〇保育園」の一言で毎回同じ型・同じ品質の文面が再現できます。

使い分けの基準

  • CLAUDE.md: 毎回変わらないルール(口調・技術スタック・禁止事項・回答言語)
  • Skill: 繰り返す作業の手順(定型文書の作成・リリース作業・レビュー観点)
  • その場の会話: 今日だけの指示(混ぜないのがコツ、と元記事は強調しています)

設定手順——ファイルを置くだけで有効化できる

CLAUDE.mdの作成

プロジェクトのルートフォルダに CLAUDE.md という名前のファイルを作り、「毎回説明していること」をそのまま箇条書きにします。元記事で示されている例は次のとおりです。

# このプロジェクトについて
- 私は保育園向けの衛生機器を売る会社をやっている
- 返事はフランクな口調で。敬語すぎなくていい
- ファイルを消すときは必ず確認してから
- 日本語で答えて

ゼロから書くのが面倒な場合、公式の初期化コマンドも使えます。DataCampの解説記事によると、プロンプト欄で /init を実行するとClaudeがプロジェクトを解析してCLAUDE.mdの下書きを自動生成してくれます。生成後に自分のルールを数行足すのが最短ルートです。

Skillの作成と配置(Claude Code向け)

Claude Codeのプロジェクト用Skillは .claude/skills/<スキル名>/SKILL.md に配置します。公式ドキュメントでは、SKILL.mdの冒頭にfrontmatter(name・description)を書き、本文に手順を記述する形式が示されています。

---
name: sales-mail
description: 新規顧客向け営業メールをいつもの型で作成する
---

# 営業メール作成手順
1. 挨拶は◯◯の形式で書く
2. 本題では相手の施設規模に触れる
3. 結びに次回アクションを1つ提案する

ただし、元記事が勧めるもっと簡単な方法は「Claude Code自身に作らせる」ことです。うまくいったやり取りの直後に「今のこのやり取りを、次から一発で呼び出せるSkillにして」と頼むだけで、ファイル作成まで任せられます。作成後は新しいセッションで該当の依頼をして、Skillが読み込まれるか動作確認しておくと確実です。

なお、Anthropic公式のskillsリポジトリにはPDF処理など既製Skillも公開されており、自作前に既存のものを探す選択肢もあります(公式のpdfスキルは16万インストール超・2026年7月時点)。

実際の開発フローに組み込む方法

「便利そうだが自分の開発で何に使うか」が最初の壁です。開発者向けの実例を3つ挙げます。

ケース1: フロントエンド開発者——コーディング規約の固定

「TypeScript strictで書く」「コンポーネントはPascalCase」「テストは必ず実行してから完了報告」といった規約をCLAUDE.mdに書いておくと、レビューでの手戻りが減ります。リファクタリング依頼のたびに規約を貼り付ける必要がなくなります。

ケース2: 副業ブロガー・コンテンツ制作者——記事作成のSkill化

「見出し構成→本文→メタディスクリプション」という記事作成の型をSkillにすれば、「◯◯についての記事を書いて」の一言で毎回同じ品質の下書きが得られます。元記事の著者自身が営業メールの例で示しているとおり、非エンジニアの定型業務にも同じ構図が当てはまります。

ケース3: 受託開発エンジニア——案件ごとの前提切り替え

CLAUDE.mdはプロジェクトフォルダ単位で置けるため、案件Aでは「Next.js 16・npm統一」、案件Bでは「Python・日本語docstring」のように、フォルダを移動するだけで前提が切り替わります。複数案件を並行する受託開発と相性が良い仕組みです。

導入のコツとして元記事が強調するのは「全部を自動化しないこと」です。最初から完璧なルールブックを作ろうとすると挫折しやすいため、「同じ説明を3回した→CLAUDE.mdに1行足す」「同じ作業を3回コピペした→Skillにする」と、摩擦を感じた箇所だけを少しずつ仕組み化するのが推奨されています。

類似の仕組みとの比較

「AIに前提を記憶させるファイル」はClaude Code以外のツールにもあります。乗り換え・併用の判断材料として比較します。

仕組み対応CLI/エディタライセンス・提供形態最終更新特徴
CLAUDE.mdClaude CodeClaude Codeの標準機能継続更新中プロジェクト常時ルール。/initで自動生成可
Skill(SKILL.md)Claude Code(.claude/skills/)仕様は公式リポジトリで公開継続更新中定型作業の手順書。会話から自動生成させられる
Rules for AI(.cursorrules)CursorCursorの標準機能継続更新中役割は近いがCursorエディタ専用
AGENTS.mdCodex CLIなど複数ツールオープンな慣習継続更新中ツール横断の指示ファイルとして普及中

Claude Code本体の料金は、公式情報を基にした複数の解説記事によるとProプランが月額20ドル、Maxプランが月額100〜200ドル(2026年時点)です。CLAUDE.md・Skillはどのプランでも追加費用なしで使えます。

注意点・制約——こんな人には向かない場合も

中立的な視点で、惜しい点・注意点も整理します。

  • 外部送信の範囲: CLAUDE.mdやSKILL.mdの内容は、Claude Codeの動作としてAnthropicのAPIに送信されるコンテキストの一部になります。APIキー・パスワードなどのシークレットは絶対に書かないでください。社外秘の情報を書く場合は、所属組織のデータ取り扱いポリシーを事前に確認するのが安全です。
  • 肥大化のリスク: CLAUDE.mdは毎回読み込まれるため、長くなるほどコンテキスト(トークン)を消費します。「常に必要なルールだけを短く書き、状況別の手順はSkillに逃がす」構成が実運用では有効です。
  • Skillが常に発動するとは限らない: Skillは依頼内容とdescriptionの一致度で呼び出されるため、descriptionが曖昧だと発動しないことがあります。「いつ使うか」をdescriptionに具体的に書くのが対策です。
  • 向かない人: 単発の使い捨てタスクしか行わない場合や、毎回前提が変わる作業では、仕組み化のコスト回収が難しいと考えられます。元記事の言うとおり「2〜3回繰り返したら」が損益分岐点です。
  • ツール固有性: CLAUDE.mdの書式はClaude Code向けです。CursorやCodex CLIへ移行する場合は.cursorrulesやAGENTS.mdへの書き写しが必要になります(内容自体はMarkdownなので流用は容易です)。

まとめ——「使いこなす人」への分かれ道

要点は次の3つです。

  • CLAUDE.mdは「毎回守ってほしいルール」、Skillは「よくやる作業の手順」。ファイルを置くだけで有効化でき、追加費用はかかりません
  • 最初から完璧を目指さず、「同じ説明を3回したら1行足す」方式で少しずつ育てるのが挫折しない近道です
  • シークレットを書かない・肥大化させないという2点だけは、導入初日から意識する価値があります

元記事の言葉を借りれば、「毎回同じ説明をやめる」だけでClaude Codeは汎用ツールから「あなたの仕事を知っているアシスタント」に変わります。さらに詳しい仕様はClaude Code公式ドキュメント(code.claude.com/docs)のMemory・Skillsの各ページを参照してください。

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